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生物の科学遺伝のコケ植物特集号発売のお知らせ([Koke ML] より)

 Koke MLの皆様,『生物の科学 遺伝』のコケ植物特集号発売のお知らせです。今週末から大型書店店頭に並びます。書店での入手が難しい場合は,オンラインでもご注文いただけます。

『生物の科学 遺伝』Webページ https://seibutsu-kagaku-iden2.jimdo.com/

巻頭グラビアは,日本蘚苔類学会選定「日本の貴重なコケの森」の紹介です。写真をご提供いただいた皆様,コケの森紹介記事編集,特集記事の執筆にご協力いただいた皆様,どうもありがとうございました。

嶋村正樹

『生物の科学 遺伝』2022年5月発行号(Vol.76 No.3)

書店発売開始:2022年4月22日~  定価1,760円(税抜価格1,600円)

巻頭グラビア

日本の貴重なコケの森 (日本蘚苔類学会)

 【特集 コケ植物が語る過去・現在・未来 】(監修:嶋村正樹)

コケ植物は世界に約2万種,日本にも2,000種類近く生育しており,都市や人家周辺などにも生育する身近な植物である。他の植物ほど人類に利用されることもなく,非常に小さいため,見過ごされがちであるが生態系の中では重要な地位を占める。コケ植物は,約5億年前に,不毛の大地であった陸上環境で生活を始めた原始の植物の性質を現在にまでとどめている。その一方で,過去5億年の地球環境の変動の歴史を乗り越え,姿形や性質を多様化させ,他の生物との複雑な関係を結ぶことで,繁栄を続けている。本特集では,コケ植物の最新の研究例を紹介し,その存在と地球環境との関わりについて概観する。

■目次

特集 コケ植物が語る過去・現在・未来

特集1) 総論 コケ植物から見た地球環境の過去・現在・未来 嶋村正樹(広島大学)

特集2) ツノゴケ─ゲノム解読と形質転換技術が拓く植物進化研究の新機軸 西山智明(金沢大学)/嶋村正樹(広島大学)/榊原恵子(立教大学)

特集3) コケ植物と地球環境問題─小さなコケの声に耳を傾けると… 大石善隆(福井県立大学)

特集4) コケと動物の相互作用─コケの生態系機能への新たな視点 今田弓女(愛媛大学)

特集5) 琥珀に閉じ込められた太古のコケ─ 恐竜と共に生きていた白亜紀のコケとは 片桐知之(高知大学)

特集6) コケ植物と放射線─福島第一原子力発電所事故からコケ植物の特性を考える 小栗恵美子(東京学芸大学)/嶋村正樹(広島大学)

特集7) コケ植物の性決定システムと生存戦略 大和勝幸(近畿大学)/河内孝之(京都大学)

その他記事

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